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お見舞い申し上げます


令和2年7月13日

お見舞い申し上げます


九州三田会の皆様、全国三田会の皆様

一般財団法人 慶應連合三田会
会長 菅沼安嬉子

拝啓
 今までに経験したことがない豪雨に見舞われている九州の皆様、ご無事でしょうか?毎日のニュースを見ながら心配でとても心を痛めております。
 ニュースでは洪水による災害は山間部が多いとは言いますが、都市部もこの豪雨では大きな痛手を受けておられるのではないかと案じております。災害に会われた方には心よりお見舞い申し上げます。

 新型コロナウイルス感染が一段落して、観光客も戻りつつあるという明るいニュースが始まったばかりのところへの大災害で、心が折れる衝撃を受けた方もおられるのではないかと心配です。
 そのストレスは計り知れないと思いますが、ひとつのストレスなら人は何とか対処できます。しかしストレスが 3 つ重なると立ち直れなくなることがあります。
 新型コロナウイルス感染で経済的に落ち込み、そこに水害で家屋に損傷を受け、身近な方が亡くなられたらストレスの波に打ち勝つのは容易なことではありません。
 ぜひ一人で悩まないで同級生や、身近な人に相談してください。地域三田会や、所属する三田会は精神的援助を惜しまないと思います。私たちはどなたが被災されておられるのかわかりません。教えてください。 

 地球温暖化で、海面の海水温が高く「温かく湿った空気が梅雨前線に流れ込み」九州の方々は毎年一番被害を受けますが、これからは日本中どこでも水害は発生します。台風も海水温上昇により毎年超大型台風が発生しています。
 今年で終わりではありません。防災対策をするのはもちろんですが、二酸化炭素排出を抑えることを真剣に考えないと何十メートルの高さの堤防を作っても足りません。
 慶應義塾を卒業した塾員は、福澤諭吉先生の「社会の先導者たれ」との教えを守って頑張ってきました。今こそ叡智の限りを尽くして温暖化対策を考えて欲しいと思います。私たちと私たちの子供、孫、ひ孫の時代を守らなければなりません。

 私が慶應女子高で保健を教え始めた 1985 年には、世界人口は 46 億人でした。その頃から科学者たちは温暖化の警鐘を鳴らしていたのです。
 保健は人の体と心の健康を保つことを学びます。加えて地球が穏やかな状態でなくてはその表面で人類は生きられないので、私は公害や地球温暖化も教えましたが、このような温暖化による被害が出るのは 100 年後と思われていました。

 しかし、2020 年 7 月、世界人口は約 78 億人に迫っています。その数での経済活動で、二酸化炭素は急上昇して 400ppm を超えてしまい、産業革命以前と比べて地球の平均気温は 1.5℃上がりました。1.5℃は小さいと思われがちですが、4℃上がったら地球は温室暴走して人類の力では抑えられません。アリが洪水を止めようとするごとく人類は微力です。
 スェーデンの少女 グレタ・トゥーンベリが「親たちは子供を心から愛しているというが、その子供たちが未来の地獄で苦しむのに何もしない」といいました。
 私たちの大事な子供たち孫たちの未来の為に温暖化を止めなくてはなりません。あと 20年で二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーにしないと毎年物凄い熱波と水害に苦しみ食糧難になるとマッキンゼーレポートは警告しています。

 まず、現在の水害で苦しんでおられる方々に連絡を取ってください。まだ雨は続きます。今そこにある危機で九州と日本全土の塾員の方々が水害で絶対に命を落とすことがないよう心から祈っています。くれぐれも気を付けてくださるようお願いします。

 そして毎年このような水害が発生しないためにはどうしたらいいか真剣に考えてくださるよう塾員の皆様にお願いしたいと思います。38 万人の塾員一人一人がリーダーとなれば温暖化を食い止める動きが出ると期待しています。是非よろしくお願い致します。


敬具

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