この場にいる幸せ

実行副委員長 大竹広明

 朝日に輝く青空に塾旗がスルスルと掲揚される。あわせて塾歌の斉唱。いつもこの歌を歌うと背筋がシャンとする。慶應義塾卒業生でなければこの連帯感は味わえない。こうして2009年慶應連合三田会大会は始まった。朝礼では麻生実行委員長の挨拶、続いて永谷実行本部長の挨拶。集まった200人余の実行委員に緊張感と笑顔が交錯する。早くも大会成功の予感。

 この日のために2年前より準備を始めた実行委員1500名の努力が今日結実する。仕事の合間を縫ってボランティアの人たちが夜に昼に集い、周到な準備を重ねてきた。昨年は創立150年の節目で全国各地から多くの塾員が集まり、協賛企業にも「150年に一度のお願い」と沢山のご協力をいただいた。代わって今年は節目の年から外れ、さらに世界同時不況による企業経営の萎縮が追い討ちをかけ、大会券の販売も福引商品の収集にも困難が予想された。メイン会場も日吉会堂から記念館へと急遽変更になり、さらに新型インフルエンザリスクも懸念された。にも拘らず、福引商品は例年を増す協賛品をいただき、模擬店も昨年より20店舗以上も多く、更に大会券売上もなんと目標を上回る成績を収めた。これらは各担当部会で汗を流し、地道な活動を続けた実行委員一人ひとりの努力の賜物に相違ない。おまけに華美に走らず堅実に大会を成功に導いたスマートな実行力・団結力は、これぞ慶應イズム!!

 卒業10年目でお手伝い、20年目ではパートの責任者を任され、卒業25年の卒業式ご招待にあわせ名簿作りと寄付金集めで自立し、30年目では同期の結束力を生かし実行委員の牽引車となり大会を取り仕切る。40年目には過去の経験を生かしたアドバイザーとして後方支援。こんなシステムをどなたが考え出したのだろう。日本はおろか海外でもこのような同窓会組織は寡聞にして知らない。

 記念品も品切れが続出するほどのご来場者の入り。イベント各会場も満員札止めの大盛況。卒業50年の先輩はこの日を待ちわび、喜びの歓声が会場にこだました。これ以上ない好天気に恵まれ、日吉の丘に薄暮が迫っても大会の余韻を楽しむ人たちが大勢残っている。普段は会社で部下を指導する立場の人たちが、今日は黙々と清掃に務めている。大きな事故もなく大役を終えて安堵した人たちが、満面に笑みをたたえて続々打ち上げ会場に集まってくる。

 乾杯のビールを飲み干した爽快感は何物にも代えがたい。三色旗の下、応援歌の数々を肩組み合って歌えば、わだかまりは一切消えて心がひとつになる。君よ、流した汗と同じだけ涙を流せ、苦しかったと同じだけの喜びを味わえ。打ち上げ会の感激は共に苦労した人たちにのみ与えられるご褒美だ。

 さあ、お腹の底から声を張り上げて「慶應讃歌」を歌おう。私たちには仲間が沢山沢山いる。


個人情報保護規定 Back to top